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ポコ・ア・ポコ農園!茨城県那珂市訪問記〜つづくたね、つづく暮らし




梅雨の合間の晴れた日に、いつもいつも美味しいお野菜を届けてくださっている、茨城那珂市のポコ・ア・ポコ農園さんを訪れました。



冬のある日お店に届いた、まるで宝石のような実。倒れそうになるような味の濃い葉っぱ。そんな野菜たちの育まれている場所は、一体どんなところなのか?楽しみに向かいました。


「ひしめきあういのち」



自然農法を実践されているポコ・ア・ポコ農園。
訪問して、とにかく、その溢れんばかりの、いのちに圧倒されました。種で数えるとその数は約100種類!



自然農法とは、不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)を特徴とする農法のことです。ただし実践者によってその手法は様々で、耕起や除草を許すかどうかに違いがあります。 いのちの多様性、虫や蝶が飛び、いろいろな野草や野花が咲き乱れる、野原のようなところをイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。





ラディッキオ、ケール、芽キャベツ、白菜!



様々な植物が共存する畑を前に圧倒されつつ、同時にとてもこころがほぐされていきます。
 


畑を見回しても、蒔いたはずではない種や雑草が生えていたり、お花や鞘が顔をだしていたり!
「ここは○○の畑で、あ、でもこれは△△、昨年のたねが少し残っていたのでしょうね。」



しかし、「ひしめき合っている」、と言っても、種類ごとに分けて栽培されていますし、交雑しやすいもの同士は分けて植えるなど計算されて植え付けられていました。
人と植物、植物同士。こんな風にいのちは共存、共生できるのだなと実感。


ビニールハウスの中。黄色い声があがっちゃうぐらい、もう、いのちの芸術空間!


「いのちをひとつも無駄にしない」

ポコ・ア・ポコ農園では、全ての作物の種を採ることを前提とされています。
至るところに様々な植物がぽこ、ぽことはえているのが印象的。
その理由を問うと、
「種採りしていると、どうしても種がこぼれてしまうんです」と和知さん。


ひばりの声が心地よく鳴き続けるズッキーニ畑にて。

ウィルスにかかってしまったときも、慣行栽培では伝染らないようにその根、茎、葉、全てを焼いて処理することが主流ですが、ポコ・ア・ポコ農園ではそのままに。大丈夫な苗は生き残り、環境に則して強くなり、自然の治癒、淘汰に委ねていらっしゃいます。
以前ウィルスにやられてしまった人参畑は、気が付くとかぶ畑になっていた、ということがあったそうです。



ズッキーニは交雑しやすく、不思議なかたちのものとの出会いもあるとか。
畑には、ズッキーニ、スイスチャード、コールラビなど、イタリア料理など洋料理で使われる野菜も数多く栽培されています。実際に卸先にはイタリアンレストランなども多くあるそうです。



東洋種のほうれん草。種はとげとげ!福島のおばあちゃんから受け継いだもの。




ほうれん草の隣には、交雑しないからし菜が隣人。


また今年は、トマトのF1種の捨てられてしまう引き取った種を育てることにもチャレンジしていらっしゃるそうで、今後の種や遺伝子による形態の移り変わりを様子をみていくそう。



少し歩くと落ち葉のたまり場が。それについて伺うと、3・11以降、放射能汚染にも注意を払いつつ作物をつくる中で、どうしても 落ち葉の使用は控えていらしたそうです。気が付くと、ご自身の落ち葉を使うことの意識も薄くなっていかれたそう。

「そんな中、先日知人と話している中で、落ち葉をやめることで、大地とのつながり、山への意識が低くなっていることに気がついたんです。山が荒れると畑が 荒れる、海が荒れる。安全な落ち葉も入手できるようになった今、落ち葉を堆肥化して使用することもまた考えていきたいと思っています。」


●●●



農家さんを訪ねると、必ずその場でいろいろいろいろ味見をさせて頂くのですが、この日もたくさんのものを頂きました。和知さんと和知さん家族の想いやお話をお聞きしながら、目の前にある採れたて新鮮なものを味見させていただいたり、お昼に頂いたり。。。もう、勝手を言ってしまえば、最高に贅沢なビュッフェ!



紫アスパラガス!ジューシー!
種取り用に育てている苗はもうほんとに背が高い!



コールラビ。
畑で、採りたてを和知さんが手慣れた手つきでさっと剥いて下さり、食べさせていただきました。一見、固そうな感じもしますが、しゃきしゃきとみずみずしい。味はカブに少し似ています。コールラビはアブラナ科。葉も厚くて美味しいです。


メロウ。お茶にしてくださって。
うっすらピンクですっきりとしたお味。青空の下で頂くのに、とても美味しかったです。
農園ではエディブルフラワーも多数咲いていました。


タイムの花 畑では白だったのだけれど、翌日はうっすらピンク色に。
カフェメニューではノーザンルビーとともにグリルでも登場しました。





セルバチコのお花。ゴマのような風味とピリッとした辛味がおいしい。ワイルド・ルッコラともいうそうで、確かにルッコラがワイルドになったようなお味(笑) 可愛らしい小さな花も、ピリッとして、しっかりとセルバチコの味でした。



猫の手だけど数だけはある!ので、じゃが芋堀りでせめてものお手伝い!をさせていただきました。


土の中にその姿を見つけたときのその嬉しさったら!




色とりどりで宝石のようなじゃが芋。
紫色のシャドウクィーン(クールな姿にもれず、硬派なお味)、見覚えのある姿のキタアカリ(ほっとするおいしさ)、小さくてかわいいインカの瞳(かわいくてすっごく甘い!)、さつま芋と間違えるような鮮やかなノーザンルビー(ほのかな甘味、かわいいピンク色)。
採れたてをその場で焼いて、お昼に頂きました!美味しかった〜!




「 ” ポコ・ア・ポコ ” 農園 」


農園主の和知健一さんは、元々はサラリーマンをされていらっしゃいましたが、思うところがありひらめき、「やっぱり農業だ!」と農学部再入学へ。
その後、茨城にある農業実践学園、八ヶ岳にある農業実践大学校で修行し、その間にトマト栽培に目覚め、青年海外協力隊としてトマト栽培でメキシコへ。帰国後は、故郷でもある茨城那珂市にて2006年に新規就農されました。
畑と空家を建設会社の方を通じて探している中で耕作放棄地を多数紹介してもらったそうで、当初5反だった畑も、現在は1丁3反に!
その種の数は約100種類!(で、ご本人も正確には把握していらっしゃらないそうです(笑))


農園の看板息子のひとり。農園を縦横無尽に動き、小さな生き物をたくさん見せてくれました!

多様性に満ち満ちた農園をご紹介くださった和知さん。自然体で穏やかな話し方の中にも、バイタリティやチャレンジ精神がひしひしと伝わってきて、多様な自然に癒やされながらもこちらもとてもワクワクしてきます。月並みですが、元気をたくさん頂けました。まるで和知さんの野菜を食べたときみたいに。


おみやげに下さったパン職人でもある奥様・則子さん作の9パン!モチモチでとても美味しかった◎!
ポコ・ア・ポコ農園自体が、ほんと、平和そのものの場所でした。


"ポコアポコ"は、"poco a poco"。スペイン語、少しずつ、ゆっくりと、という意味。メキシコ滞在中に出会った気に入った言葉だそうです。
一歩一歩、既成の枠にとらわれず、野菜と向き合い、農業と向き合い、地域と向き合い、新しい挑戦を続ける和知さん。

そこから生まれる野菜の美味しさの理由を、体感できた訪問でした。
ありがとうございました!!

ポコ・ア・ポコ農園webサイト











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