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「もし来年、この祭りがなくなったとしても」

2016.2.28 たねと食のおいしい祭 ドキュメント
「たねと食のおいしいマーケット」
text by 田中比香里(カフェスロー)
 
「たね」という広範なテーマをもとに毎年集うなかで、出店者と主催者、お客様との関係も育ってきています。だからこそ、毎年恒例の安心感に甘んじることな く、今年なりのテーマを絞ってゴールを共有することで、皆で手を携えて一歩前進したい。そんな想いから「味覚をはぐくむ」というお題を出させて頂いた今回のマーケット。呼応してくださったクルミドコーヒーさんとのエピソードを綴りました。

穏やかながらも力強い春の日差しと空気が、日に日に辺りの景色を色づかせてきていますね。カフェスローも、大きなお祭りやパーティーを終えて、ほっと一息。旅から日常へ帰ってきたような気持ちです。

2月28日(日)に開催された、「たねと食のおいしい祭」から早1ヶ月。毎年大雨や大雪などに見舞われていたのですが、今年は念願叶ってぴかぴかの晴れ!


今回の「たねと食のおいしい祭」は、ひとつ大きなテーマとして「味覚をはぐくむ たねをまもる」というものを設定していました。
 
「主催者としてだけでなく、出店者のみなさんにもこのテーマを共有できたらいいね!」

スタッフミーティングでの会話をきっかけに、出店者さんにも、自分たちの言葉でこのテーマに対する想いを伝えていこう、と動き出しました。

早速、 マーケット担当のスタッフ大ちゃん&ひかりで、ご近所の出店者・クルミドコーヒーさんを訪問。今年のたね祭担当者は、いまじゅんこと今田くん! いつも素敵な植物が活けてある、ちょっぴり秘密実験室的な空間の地下テーブルにて、魅惑的な夜メニュウに目移りしつつも、今回わたし(ひかり)はずっと前から狙いを定めていた、国分寺の農家さん・中村農園さんのいちごを使ったクルミドケーキ&クルミドコーヒーをオーダー。
 
外はさくさく中はほろり、丁度いい甘さのケーキに挟まるたっぷりのクリーム。お皿に添えてある甘酸っぱい苺のコンポートを時々からめながら。深煎りのクルミドコーヒーとともに、一口ずつ幸せを噛みしめつつ食べ進めていくと、中からフレッシュで瑞々しい中村農園さんのいちご・紅ほっぺが!!(↑この間にもきちんと話し合っていましたよ!!)
 
「クルミの食べ比べや珈琲の飲み比べなんかやってみたいかなぁ・・・まだはっきりとは決まっていないのですが、何か新しいことにもチャレンジしてみたいです!」と穏やかながらも熱いものを秘める今田くん。

クルミドさん名物の、「おひとつどうぞ」のクルミをひとつ手に取り味わいながら、このクルミがここに来るまでにどんな物語を紡いできたのかお話しを伺ったり、(毎年スタッフのみなさんで長野県の東御まで収穫のお手伝いに行くそうです!)クルミも種、コーヒーも種ですね!なんて話をしたり。
 
そう、きれいにパッケージングされてスーパーに並べられていたりするとつい忘れてしまいがちですが、日々の食生活の中には「種」そのものや「種から育ったもの」が多くあることを思い出します。

その他にも、なぜ「クルミドコーヒー」という店名なのか、改めてどんなコンセプトのお店なのか、という話題も。同じ「国分寺」という地域で同じ「カフェ」として、でもそれぞれに想いをもって異なる物語を日々紡いできていて。
 
年に一度ですが、こうやって想いを共有してご一緒できること、本当にかけがえがなく嬉しいことだな、と思いました。たね祭の話が一通り終わってからも、それぞれの今年のテーマ、やってみたいことを話したり。楽しいひとときでした。

そして迎えた、祭当日。毎年ながら、クルミドコーヒーの世界観そのまま、見た目にも楽しくかわいいブースづくりです。そして今回は更にカフェスローのコンセプトに寄り添い、独自の水道システム導入により、陶器のカップを利用しミニマムに洗って使い回すという一工夫も。すごい、嬉しい!!
 

おすすめは、クルミのリキュールを使った「ノチェロオレ」。晴れてるとはいえまだまだ寒い一日、ふわっと甘いノチェロの香りとともにじわじわとからだが温まっていきます。水出しホットコーヒーももちろん美味◎ 地下室で、一滴一滴じっくりと時間をかけて抽出された一杯。水出しの珈琲って、口当たりがまろやかで飲むとゆったりした気持ちになります。

そして今回の目玉、「クルミの食べ比べ」を体験させていただきました! 国産(長野県・東御市)クルミとカリフォルニア産のくるみ。できるだけ感覚を研ぎ澄ませて、それぞれのクルミをゆっくりと味わってみます。ひと口、もうひと口。薄皮がぱりっと剥がれて、中の実の部分が出てきます。東御のクルミは、しっかりとした渋みや苦みのあとに、じんわりとクルミの甘さが混ざってきました。
 
カリフォルニアのクルミは、ぱっと華やかな印象。言葉のイメージも入っているのかもしれませんが、噛む度にオレンジや赤色がはじけるような感じ! 写真付きのシンプルな説明が書かれた紙も、素敵です。
 
今回はクルミドコーヒーさんをはじめ、ご縁のある20の出店者さんに出店いただき、みなさんそれぞれに「味覚をはぐくむ たねをまもる」のテーマに寄り添う形でこのマーケットの場をつくってくださいました。主催者としても気づきや学びも多く、何より、出店者のみなさんやお客さんとともに、おいしくて楽しいマーケットが実現したことを本当に嬉しく思います。「味覚」という感覚に限らず、五感を刺激されるようなコンテンツももりだくさんでした!



お祭りは「ハレ」の場だけれど、自分たちを含め今回携わってくださった皆さん、それぞれに日々の「ケ」の場があると思います。
祭を終えてしばらく経って、ああいう「ハレ」の日があることの素晴らしさ、その中で気づくこと、学ぶこと、得られるエネルギーのかけがえのなさをじわじわと実感すると同時に、そのためにはやっぱり日々の「ケ」の部分も大切だということにも気づかされました。そして改めて、「自分たちはこのカフェスローという場で日々何のために何をしているのか?」ということに立ち返り考える良いきっかけにもなりました。

「味覚」をはぐくむことが「たね」をまもることにつながる。そのことは、子どもたちの未来や地域の未来をより豊かなものにすることにもつながっていくー
 
そんな小さな想いからはじまった、今回2016年度の「たねと食のおいしい祭」。クルミドコーヒーさん、そして各出店者のみなさん、本当にありがとうございました。また来年に向けて、この「カフェスロー」「たねと食のおいしい祭」がどんな場に育っていくのか、楽しみです。

最後に、祭りを終えてクルミドコーヒーの今田くんから頂いた言葉をご紹介します。

『こんばんは。今日は本当にお疲れ様でした。会場全体の熱気、お客さんの笑顔が印象的でした。

4年続けられていることで、大袈裟に言うと、ひとつの文化が生まれそうな予感がしています。もし万一、 来年このお祭りがなくなったとしても、きっといつの日か、

「国分寺ではこんなお祭りがあってね。 珍しい野菜が沢山あってね、あなたも食べたのよ」「子供の頃、珍しい野菜を食べたりするお祭りがあって、なんかたのしかったなぁ」

という
思い返しが起こるような気がしています。(もう起こっているのかも!) そして、無論僕らも、とっても気持ちよく出店することが出来ました。カフェスロー力(りょく)にリスペクトするとともに、少し羨ましさも感じた2016年でした。毎年続けられていること、本当に何より尊敬していますし、誇りに思っています。


<たねと食のおいしいマーケット 出店者>
warmerwarmer 旅する八百屋
最上伝承野菜農家 森の家
山形食べる通信
青果ミコト屋
のらごころ/畑山農場
光郷城 畑懐
NPO 法人トージバ
今日はいい天気だファーム
NPO 法人都留環境フォーラム
福田農園
たなつもの
山羊さんの贈り物 修験deパン
POCO A POCO FARM
ふろむあーす&カフェオハナ
クルミドコーヒー
おたカフェ
寺田本家
マサラワーラー
ピースデリ
こどもパン    
カフェスロー

たねと食のおいしい祭 公式サイト  






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