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「みんなで守っていこうな!」

2016.2.28 たねと食のおいしい祭 ドキュメント
諸国漫遊大豆ギャラリー & 諸国漫遊味噌仕込み
 
text by 高橋花子(カフェスロー)
 
全国から提供して頂いた多様な大豆を使って、参加者とともに味噌をつくる 「諸国漫遊味噌仕込み」。毎年の出来上がった味噌は提供者にお返ししたり、お客様に振る舞うなど「たねと食のおいしい祭」のシンボルとして様々に活用しています。今年はそれぞれの豆の美しい色どり、風味、土地の記憶と人々の物語をより丁寧に紹介したいという思いから、「ギャラリー」というコンセプトで取り組むことになりました。



たねと食のおいしい祭では毎年恒例となっている、諸国漫遊味噌の企画。今年も縁のある、全国各地の農家さんや個人の方々から貴重な地大豆を提供して頂きました!

地大豆というのは、各地で昔から種取りをしながら育てられてきた大豆のこと。 在来大豆(在来種)と同じ意味で使っています。 NPO法人トージバの神澤則生さんによると、日本には名前がついているだけでも300種以上の大豆があり、名前の無い豆も含めると1,000種を超えるといいます。 人の手から手へ受け継がれ、食文化に密接に繋がってきた地大豆は、個性が豊かで、味わい深いものが多いです。




今年は新たな試みとして、豆文化の豊かさを「見る・聞く・触る・味わう・嗅ぐ」と五感で体験してもらえるよう、 ギャラリー展示を中心に試食や農家トークを企画。物語を綴ったシートをそれぞれの大豆とあわせて展示したのですが、中には農家さん直筆のものもあり、想いや熱意が直に伝わってくる、あたたかな展示となりました。



大豆ひとつとっても、緑・黒・黄色・大きいの・小さいの・中くらいの・・・様々な形や色があるんです! 同じ品種でも、育った場所で風味や触感が異なることも。「津久井在来」という神奈川県の在来種の試食コーナーでは、相模原市と伊勢原市で栽培された二種類を用意しました。味、食感の違いはどうだったでしょう?




全国の地大豆を紹介する大豆地図。提供いただいた品種だけでなく各都道府県を代表する豆を一つずつピックアップ!自分の出身地の地大豆の名前を見つけると、なんだか一層愛着が沸いてきます。

この素晴らしい黒板イラストは、ボランティアとして携わってくださったイラストレーターの香取亜美さんの作品。昨年もボランティアスタッフとして、諸国漫遊味噌のプロジェクトに関わり、今年もまたお力添えを頂きました! カフェスローのメンバーだけでは成し得ないお祭りは、こうして様々な方に支えられて作り上げられています。大豆紹介シートも香取さんに制作して頂きました。
☆香取亜美 WEB SITE http://amikatori-mono.tumblr.com/

日常に馴染みある大豆ですが、いったいどんな方が、どんな想いを持って育てているのか。実際に農家さんをお招きしたミニトークは、短い時間で内容の濃いお話を伺えました!



松島 裕太さん(北海道/今日はいい天気だファーム)
提供大豆:黒千石
ニート&ひきこもりだった自身が、農と出会ったきっかけ。北海道原種の”黒千石大豆”も、過去には自分と同じような扱いを受けていたが、現在は北海道を底上げするような力をまた発揮している。誰にも言えない心に抱えたものを持つ私たちも、一人ひとりが大事な種なのだと熱く語って頂きました。



高橋 保広さん(山形県新庄市)
提供大豆:秘伝
食の安全が脅かされ続けているが、自分は地に足をつけて、愛情込めて農家を続けている。「育ててみたらいいよ」ベランダでも育つんだよ、そういって厚みのある手で秘伝豆を見せてくれました。もっと食材も、農の現場も身近に感じてほしい。みんなで守っていこうな! と語る眼差しは、会場にいた全員に優しく向けられていました。



こうしてお祭のために集まった全国の地大豆は、たねの恵みの多様性のシンボルとして、世界にたった一つだけの味噌に仕込みます。数十種類の地大豆がどんな味を醸し出すのかは、一年後のお楽しみ。今年はお祭りのアフターイベントとして、3月14日に諸国漫遊味噌仕込みワークショップを行いました!



講師としてお迎えしたのは、国分寺在住でご自宅でもマクロビオティック教室などを開講している、たせ えみこさんです。初心者の方にも解りやすく、家庭でも実践できる味噌仕込みの手順と、味噌仕込みには不可欠な塩・糀のお話などをじっくりレクチャーして頂きました!





みんなでお喋りしながら、昔ながらの道具を使って、じっくり丁寧に。





樽に味噌を納めたら、美味しいご飯が待っていました!
●炊きたてのさわのはな玄米を握った諸国漫遊豆おむすび
●豆のゆで汁を出汁に、2014年仕込みの諸国漫遊味噌を使ったお味噌汁
●2015年仕込みの樽をあけたらたっぷりと取れた溜まり醤油



味噌仕込みに協力してくださった皆様ありがとうございました!

身近にある食材を、少し知るだけでぐんと世界が広がります。一度触れるとたまらなく愛おしく見えてくる小さな一粒。農家さんから豆を買って農家さんを応援するという立場ではなく、祭のコンセプトに共感してくださる農家の方々と力を合わせて、これからの食について多くの人に考えてもらうきっかけを作りをする。想いが共鳴して熱量を帯びた関係性で祭が成り立っているということを、諸国漫遊味噌が今年も証明してくれました。

・・・
最後に今回集結した27種類の地大豆を紹介します!
ご提供頂いた皆さま、心より感謝を申し上げます!
・・・

黒千石(北海道千歳市)
秘伝(山形県新庄市)
秘伝(山形県寒河江市)
味噌豆(山形県朝日町)
八郷在来(山形県寒河江市)
くるみ豆 (宮城県大崎市岩出)
ひとり娘(新潟県岩船郡粟島浦村)
アヤコガネ(新潟県新潟市)
さといらず (群馬県吾妻郡高山村中山)
こさ豆(群馬県藤岡)
大白大豆 (群馬県利根郡片品村)
青御前 (茨城県石岡市柿岡)
たのくろ豆 (茨城県稲敷郡阿見町)
借金なし大豆(山梨県北杜市)
オオツル (山梨県北杜市白州)
鑾野大豆(東京都檜原村湯久保地区)
津久井在来大豆(相模原市緑区千木良)
津久井在来 (神奈川県伊勢原市)
サトイラズ( 神奈川県伊勢原市)
箕田在来(埼玉県比企郡川島町)
どんぐり豆(千葉県神崎町)
こうざき在来(千葉県神崎町)
行田在来(埼玉県三芳町)
小糸在来(千葉県東庄町)
小糸在来(千葉県匝瑳市)
赤名黒姫丸 (島根県飯石郡飯南町)
オーヒグ(宮城県都城市乙房町)

※品種名・地名の表記は、提供者より記入して頂いた内容に準拠しています。
※経費を除いた収益はすべて、「たねと食のおいしい祭」運営資金としてたねを守る農家さんと共に「つづくたね」を広める活動に使用させて頂きます。味噌や大豆を使用しての営利活動は一切おこないません。



たねと食のおいしい祭 公式サイト  






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