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行ってきました!山形・新庄:まけるまい田植え交流ツアーレポート2016 

 

こんにちは。ホールスタッフの新井です。

梅雨も終わり近づき、夏日が顔を出す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。


先月6月11&12日、山形新庄にて「まけるまい田植え・交流ツアー」が開催されました。このツアーは、カフェスローでも定番のお米「さわのはな」を、被災された仙台の農家さんとつながり共に歩む「まけるまい」として田植えをし、交流するもの。今回で6回目の開催!私たちもスタッフ3名で参加していきました。

 


「田植え」

 

今回は、被災された農家さんをはじめ仙台、首都圏などから40名前後の参加者が集いました。もう6年目を迎える企画ということだけあって、顔なじみ同士の参加者も少なくないようです。また、近年は親子での参加者も多く、10人前後の子どもたちが参加しており、田んぼには子どもたちの元気な声が響き渡っていました。

六角柱の偉大な道具”ころがし”で田んぼにマス目をつけてくださいます。

 

田植えを行った初日はとにかく最高のお天気に恵まれ、夏を思わせる絶好の田植え日和。どこまでも続く青い空と、盆地・新庄をぐるりと囲む雄大な山々に見惚れつつ、田んぼへ向かいます。

そして、ツアーの大目玉である、さわのはなの田植え!
参加者は各々のスタイルで参加をしますが、裸足で田んぼに入る人がほとんどでした。初参加のわたしに、みなさんが「裸足が気持ちいいよ〜!」とみなさんが声をかけてくださり、長靴を持参しましたが履かずに裸足で田んぼに入りました。

 


子どもたちはといえば、「えー!」と言いながらも、「気持ちいい!」「はまっちゃう〜」「ここは冷たい!」のはしゃぐ声。私もそんな子どもたちと一緒に土の感触を楽しみました。田んぼ脇を流れる水路では、カワニナやタニシ。季節の水の生き物とも元気いっぱい触れ合う背中に思わずついていってしまう大人たちでした。笑

 

田んぼの泥にまみれたアオガエル!


このツアーでの田植えは手植え。仙台からの皆さんは、とにかく慣れた手つき腰つきには思わず見惚れてしまうほど。苗を植え付けながらお話をする機会に恵まれ、貴重な時間となりました。
手植えならでは時間の流れとそこにいる人と人、そこにある自然と人との交流が、ゆっくりゆっくりとつむがれていたように思います。
 

 

 

ツアーでは、田植えのほかにも、温泉、美味しい食事、交流会、ワラビ採りなどなど楽しいプランが満載!

おもちつき!

 

今回は1日目の昼食準備にはじまり、ごはん作りや餅つきなどを手伝わせていただくこともできました。ツアー参加者数十人分のごはんを地元のお母さん、女性たちが中心に作っていきます。思わず見惚れてしまう手早さと耳に心地よい新庄弁。貴重な時間をありがとうございました。

地元のお野菜ミズの筋とり〜

地元の食材をふんだんに使用した煮物や漬物などは新庄の地に伝わる郷土料理。シンプルな味わいながら、どれも素材の味がしっかり。山形の「おふくろの味」を感じました。

大粒で豆の味がしっかり楽しめる、納豆!

 

つきたてのお餅を新庄の大豆のきな粉、納豆などなどでバリエーション!

朝ごはん。おにぎりにチヂミ。烏骨鶏の卵は、以前愛知で被災者の方のお話を伺って以来、まけるまいプロジェクトを応援している方からのご寄付。

 

 

やまの田んぼ


一瞬で終わってしまった2日間。東京へと帰路につく直前に、保廣さんが「宝物」として愛してやまない大切な田んぼへと案内していただきました。道なき山道の中、保廣さんが運転するトラックの荷台に乗ってたどり着いたのは、カフェスローに届くお米が育つ24アールもの広大な田んぼ。辺り一面田んぼと山に囲まれたその地は、「ここに来るとまるで別世界みたいだろ」と保廣さんがおっしゃっていた言葉そのまま。息を呑むほどの美しい風景が広がっていました。

林に囲まれ周囲に他の田んぼがないこの場所では、他と水を共有することがないため、周囲の農家さんの栽培方法による影響や気を使わずに、理想とする環境を稲に与えることができるそうです。「基本は水。水がいちばん大事で、味も微妙に変わってくるんだ」と保廣さんは教えてくださいました。

「ここは、宝物なんだ」とおっしゃる保廣さん。大切に愛された田んぼから生まれたお米が私たちのもとに届いていることを知り、深い感慨を覚えました。



それぞれの想い


●「話すことで元気がもらえる」〜仙台の方の声
田植えの時に、仙台市から参加している女性とお話をする機会がありました。まけるまい!の関連プロジェクト「震災を語り継ぐ会」で語り部として話をし、全国各地をまわったことがある方で、なんと4年前カフェスローでもお話をしたことがあるそうです。「震災から5年、あっという間だった」「このままあっという間に月日が経ってしまうのではなくて、少しでも何かしたいと思っていたときにこのツアーを知って参加をして、ずっと通っている。」というその方は、「まだまだ傷はある。でも、こうやってお話をすることで元気が出る。今日は話せてとても良い思い出が出来ました。」とおっしゃってくださいました。

●「何か少しでも力になりたい」〜東京の方の声
カフェスロー店頭でまけるまいツアーのことを知り、1日目は参加できないものの、2日目のみ日帰り、半日!を参加するために、東京から駆け付けた方とお話をする機会もありました。
「震災後、何かしたいと思いながらなかなかできてなくて。募金をすることもあったけど、お金を入れてその後はどうなっているのか自分で確かめたいと思っていたし、お金を入れるだけではもどかしさを感じていた。実際に自分が行くことが大切だと思っていたから、今回実際に来られてよかった。」と想いを話してくださいました。


●「おかげさま、おたがいさま」〜つくり手・高橋保廣さんと広一さんの声
家族でお米を中心に農業を営む高橋保廣さんご一家。息子さん・高橋広一さんとも夕食の際にお話をする機会がありました。さわのはなを食べると湧き上がる元気についてとお伝えしたところ、「僕はカフェスローに行くと元気がもらえる。本当に有り難い場所です」と言ってくださいました。そして、「おたがいさま、おかげさまですね!」とおっしゃっていました。

 

また、広一さんからはお話の中で印象深かったのが、新庄の仲間と農業を盛り上げていく「明倫堂プロジェクト」の活動について。同週末には親子で体験できる田植えイベントも大盛況の中開催されていました。
 

 

「おかげさま、おたがいさまというところを大切にしていきたい。食べてくれる人がいるからがんばれるんだ。」とは、山の田んぼで伺った保廣さんの言葉。

「私たちがさわのはなを食べることを選ぶことが、この風景を守ることにも繋がる」、まさにそれを実感した時間でした。


 

おわりに

 

以前、働き始めて間もない頃、年末のご挨拶回りで状況されていた保廣さんを囲んで、カフェスローでお話を伺ったことがありました。保廣さんの言葉や表情、握手をした手のぬくもりと力強さから、熱い想いを受け取りました。その時に湧き上がった多くの人に愛されるさわのはなの作り手の皆さんにいつか会いに新庄を訪れてみたいという思いが、今回現実のものとなりました。

今回多くの参加者の方と交流し、想いにダイレクトに触れたこの2日間は、“まけるまい“に込められた、託された多くの方の想いを実感を持って捉える出来事となりました。新庄を訪問前に知識としてあったことが、今回の滞在によってそれぞれが手触りと温度を持ち、立体的になり始めた気がします。

田植えをしている時にお話をした仙台のから、「出会えてよかった。今日は一生の思い出になったよ。」という言葉をかけてもらったことが忘れられません。
震災後感じた、役に立ちたい思いが募る一方でなかなか行動に結びつかない自分の無力さ、もどかしさ。自分と近い場所に住んでいる方とも同じ想いを共有することで、東京でできることもまだまだあるかもしれない、と改めて感じています。
まけるまいプロジェクトの、ただ田植えをするだけではなく、異なる地域で暮らす人びとが共に汗を流し、ごはんを食べて、話す。時間を一緒に過ごす中でのコミュニケーションから生まれる理解、共感に、大きな意味を感じました。


ツアーが終わり、また日常が始まりました。新庄に訪問した後、「さわのはな」のあるいつもの風景が、少し違って見えているような気がします。今回のツアーで受け取った高橋さん一家をはじめとする生産者の方々の熱い想い、参加者の方々が語って下さった貴重なお話に込められた想い、自分自身が受け取ったこと。
さわのはなの美味しさと共に、この報告始め、カフェにいらっしゃるお客様にもお渡ししていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

新井 彩未

 

・ネットワーク農縁 

・明倫堂プロジェクト FBページ

・新庄市商工観光課「いいにゃ!しんじょう」

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「まけるまい」とは
東日本大震災を境に自らの農地で農業が営めなくなってしまった農家さんは数多くいて、山形在来種さわのはなの作り手・ネットワーク農縁の高橋廣さんを中心に、山形新庄の有志で宮城県仙台地区へのボランティアを精力的に行っていらっしゃいました。 その中で 「田植えがしたい!」という、被災された農家さんの一言に応え、山形県新庄の地で「さわのはな」を栽培する高橋保廣さんの田んぼで田植えを実施。そこで収穫できたお米を「まけるまい」と名付けました。「まけるまい」は「震災にまけないぞ!」という想いが込められています。まいと米(まい)がかけられていたりもするこの素敵なネーミングは新庄のお母さんたちのアイディアだそうです! 
このプロジェクトは、2011年から始まり今年で6回目。さわのはなの作り手のみなさん、被災地である宮城県仙台市からの参加の方々、それ以外の地域からの参加の方々が一緒になって田植えをし、交流を楽しむツアーとして開催されています。私たちも定期的に参加させていただいています。

「さわのはな」とは
さわのはなは、山形県内で誕生した在来種のお米で、粒が小さめでかわいらしい色味で、白くないため市場には出回らず元々は農家さんたちが自分たちのためにつくってきたもの。在来種ということで、土地の気候風土にどのように適していくか、しっかりとDNAに組み込まれています。農薬もいらず、冷害などにも強いと言われています。
もちもちと噛めば噛むほど甘いその味に、魅了されたファンは数知れず!今では都内各所のオーガニックカフェやレストランなどでも定番の食材となっており、カフェスローでも、2001年のオープン当時から15年間、共に歩んできたお米です。

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