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みやもと山 〜行ってきました!土と平和の祭典2016

ホールスタッフのこまっちです!

今日はお店を飛び出して、日比谷公園で行われた『土と平和の祭典』に行ってきました。今年で記念すべき10回目となったこちらのイベント。私たちの源、「土」に感謝し、平和へとつなげるメッセージが込められたイベントです。

 

晴天に恵まれた日比谷公園、良いことありそうです!


​スタッフ研修ということで、今回はいつもおいしいお味噌や梅干しを提供していただいている、『みやもと山』のお手伝いをさせていただきました。『みやもと山』は千葉県匝瑳市で、1300年もの間農業が続く宮本区にて、豊かな生態系と共に、循環できる農業をされている農家さんです。


午前9時、日比谷公園の『みやもと山』ブースに到着すると、大きなバンに荷物を積んだ皆さんがちょうど到着され、温かく迎え入れていただきました。

まずは、販売するおにぎりのシール貼り。
たくさんのケースに入った、たーくさんのおにぎり!その数900個!
見ているだけでおいしそうで微笑んでしまいます!!

 

これらは『みやもと山』の母、ふみさんがなんと1時に起床して、一つひとつ作ったもの。

「4時にお友達2人に手伝ってもらって、6時くらいに終わったのよ」
「いつもは無添加の乾燥わかめを使うんだけど、今回は頼むの忘れちゃって。生わかめでできるか調べたらレシピがあってね。いつもよりずっとおいしくできたの!」
シール貼りをしながら、1時起きと思えない柔らかな明るさでお話してくださる、ふみさん。

昆布・味噌・梅・玄米・雑穀・栗おこわ・赤飯・わかめ。
心が込められて、ちょっとずつ形の違うおにぎりは、まるで人の個性のようで、とっても輝いていました。

 


柔らかで、気さくな雰囲気の『みやもと山』の皆さんとの準備は和気あいあいと進みます。

『みやもと山』の父、みのるさんは素敵なユーモアの持ち主。
「何てお呼びしたらいいですか?」と私が質問をすると、
「んー、ジミー、かな」とのご回答。
「孫ができて、『おじい』の『みのる』だから」と微笑みながら話してくださいました。

『みやもと山』の代表を務め、ふみさんとじみーさんの息子さんでもある、こゆるさん。親しみやすく、聴き上手。さりげなく周りに気を遣ってくださる優しい方です。
そんなこゆるさんの元には、代わるがわる顔見知りの方がいらっしゃいます。穏やかな笑顔でお話をしている姿を見て、『みやもと山』の、こゆるさんの、温かなつながりを見ることできました。



そして、いよいよブースがオープン!
私も販売を手伝わせていただきました。

 

『みやもと山』ファンの方、イベントの合間を縫ってご飯を求めにやって来たスタッフさん、おいしそうな雰囲気にふらっと立ち寄ってくださる方、様々な方がブースにいらっしゃいます。

おにぎりと一緒に喜んでいただけたのが、写真にもある、けんちん汁!
『みやもと山』の恵みを活かし、合鴨・煮昆布・無添加和風だしでとっただしでお野菜を煮込み、注文を受けてから、生味噌を溶かし、焼いた玄米餅を入れて提供します。おだしの優しい風味とお味噌の甘み、秋風のもといただく温かさは絶妙で、お手製玄米餅まで入って、心もお腹も満足な一杯でした!

 

玄米餅を焼いている様子。
『みやもと山』に長年お手伝いで関わっている、かじさん。元パイロットだそうです。腰に巻いたサロンがきまっていて、どんなお客さんとも親しみ込めてお話している姿が印象的でした。

長年お手伝いで関わる方がもう一人、普段福祉系のお仕事をされている、池田さん。『みやもと山』も関わる、市民と生産者が共に支え合い、国産大豆の自給率を上げていく『大豆畑トラスト運動』の会員さんでもあります。必要な時にスッと手を差し伸べてくださるような、縁の下の力持ちな存在でした!(『大豆畑トラスト』


お昼近くになると、わかりやすくお客さんが増えてきて、会場も賑やか。
『みやもと山』ブースには、長女のみなみさんと次女のあゆみさん、そしてみなみさんのお子さんまで加わり、まさに一家総出でブースを盛り上げます。

「おいしいおにぎりいかがですかー!」
「新米のおにぎりでーす!」「けんちん汁もおいしいですよー!」
活気ある皆さんに私まで、ますます元気になれました。

 


日も暮れかかり、祭典も残り1時間程になった頃、
ブース前でふみさんとおしゃべりしていると、「売りに行くか!」とふみさん。

 

1ケースにたくさんのおにぎりを入れて、会場を巡り歩きます。
私もお供させていただきました。

「おいしいおにぎりいかがですかー!」
各ブースの待ち列、ブースにいらっしゃるふみさんのお知り合いの方々、通りがかる方々に呼びかけます。

本当においしくて自慢のおにぎりだから、本気で楽しく練り歩ける。
そして売れたら嬉しい。
1ケース満タンにあったおにぎりは、『みやもと山』ブースに戻る頃には残り数個に。
まもなくそれらのおにぎりも売れ、完売で終了しました。

 


今回私が体験できた『みやもと山』は、きっとほんの一面です。
おいしいおにぎりやけんちん汁が目の前にある、それまでには、きっと皆さんが手をかけ、心を込めた多くの時間があります。

今日という1日だけでは、到底『みやもと山』は知りきれませんし、語りきれません。それでも、今日という1日の中で、『みやもと山』の皆さんと会話して、一緒に手と足を動かして感じ、考えたことは、どんどん溢れてきます。

皆さん一人ひとりの温かな人柄、家族の絆、本当においしい自然の恵みたち。それらの一つひとつが『みやもと山』を育んでいて、だからこそ人の心に届くのだと思いました。

 


カフェスローで『みやもと山』に出会えたことに感謝です!


カフェスローでは、『みやもと山』のお味噌をメニューに使用しているほか、レジ前でもお味噌や梅干しを販売しています。次回いらっしゃったときには、ぜひご覧くださいね。

『みやもと山』では定期的にイベント出店や農業体験もされているので、直接会いに行かれることもオススメです!私も行きたいです!


最後に、こゆるさん、みのるさんとの記念写真。

貴重な経験をさせてくれたカフェスローのみんな、
みやもと山の皆様、
そしてこの文を読んでくださった皆様に、
ありがとうございました!

 

(こまっち)

 

・・・

 

『みやもと山』
『種まき大作戦&土と平和の祭典』

 


行ってきました!山形・新庄:まけるまい田植え交流ツアーレポート2016 

 

こんにちは。ホールスタッフの新井です。

梅雨も終わり近づき、夏日が顔を出す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。


先月6月11&12日、山形新庄にて「まけるまい田植え・交流ツアー」が開催されました。このツアーは、カフェスローでも定番のお米「さわのはな」を、被災された仙台の農家さんとつながり共に歩む「まけるまい」として田植えをし、交流するもの。今回で6回目の開催!私たちもスタッフ3名で参加していきました。

 


「田植え」

 

今回は、被災された農家さんをはじめ仙台、首都圏などから40名前後の参加者が集いました。もう6年目を迎える企画ということだけあって、顔なじみ同士の参加者も少なくないようです。また、近年は親子での参加者も多く、10人前後の子どもたちが参加しており、田んぼには子どもたちの元気な声が響き渡っていました。

六角柱の偉大な道具”ころがし”で田んぼにマス目をつけてくださいます。

 

田植えを行った初日はとにかく最高のお天気に恵まれ、夏を思わせる絶好の田植え日和。どこまでも続く青い空と、盆地・新庄をぐるりと囲む雄大な山々に見惚れつつ、田んぼへ向かいます。

そして、ツアーの大目玉である、さわのはなの田植え!
参加者は各々のスタイルで参加をしますが、裸足で田んぼに入る人がほとんどでした。初参加のわたしに、みなさんが「裸足が気持ちいいよ〜!」とみなさんが声をかけてくださり、長靴を持参しましたが履かずに裸足で田んぼに入りました。

 


子どもたちはといえば、「えー!」と言いながらも、「気持ちいい!」「はまっちゃう〜」「ここは冷たい!」のはしゃぐ声。私もそんな子どもたちと一緒に土の感触を楽しみました。田んぼ脇を流れる水路では、カワニナやタニシ。季節の水の生き物とも元気いっぱい触れ合う背中に思わずついていってしまう大人たちでした。笑

 

田んぼの泥にまみれたアオガエル!


このツアーでの田植えは手植え。仙台からの皆さんは、とにかく慣れた手つき腰つきには思わず見惚れてしまうほど。苗を植え付けながらお話をする機会に恵まれ、貴重な時間となりました。
手植えならでは時間の流れとそこにいる人と人、そこにある自然と人との交流が、ゆっくりゆっくりとつむがれていたように思います。
 

 

 

ツアーでは、田植えのほかにも、温泉、美味しい食事、交流会、ワラビ採りなどなど楽しいプランが満載!

おもちつき!

 

今回は1日目の昼食準備にはじまり、ごはん作りや餅つきなどを手伝わせていただくこともできました。ツアー参加者数十人分のごはんを地元のお母さん、女性たちが中心に作っていきます。思わず見惚れてしまう手早さと耳に心地よい新庄弁。貴重な時間をありがとうございました。

地元のお野菜ミズの筋とり〜

地元の食材をふんだんに使用した煮物や漬物などは新庄の地に伝わる郷土料理。シンプルな味わいながら、どれも素材の味がしっかり。山形の「おふくろの味」を感じました。

大粒で豆の味がしっかり楽しめる、納豆!

 

つきたてのお餅を新庄の大豆のきな粉、納豆などなどでバリエーション!

朝ごはん。おにぎりにチヂミ。烏骨鶏の卵は、以前愛知で被災者の方のお話を伺って以来、まけるまいプロジェクトを応援している方からのご寄付。

 

 

やまの田んぼ


一瞬で終わってしまった2日間。東京へと帰路につく直前に、保廣さんが「宝物」として愛してやまない大切な田んぼへと案内していただきました。道なき山道の中、保廣さんが運転するトラックの荷台に乗ってたどり着いたのは、カフェスローに届くお米が育つ24アールもの広大な田んぼ。辺り一面田んぼと山に囲まれたその地は、「ここに来るとまるで別世界みたいだろ」と保廣さんがおっしゃっていた言葉そのまま。息を呑むほどの美しい風景が広がっていました。

林に囲まれ周囲に他の田んぼがないこの場所では、他と水を共有することがないため、周囲の農家さんの栽培方法による影響や気を使わずに、理想とする環境を稲に与えることができるそうです。「基本は水。水がいちばん大事で、味も微妙に変わってくるんだ」と保廣さんは教えてくださいました。

「ここは、宝物なんだ」とおっしゃる保廣さん。大切に愛された田んぼから生まれたお米が私たちのもとに届いていることを知り、深い感慨を覚えました。



それぞれの想い


●「話すことで元気がもらえる」〜仙台の方の声
田植えの時に、仙台市から参加している女性とお話をする機会がありました。まけるまい!の関連プロジェクト「震災を語り継ぐ会」で語り部として話をし、全国各地をまわったことがある方で、なんと4年前カフェスローでもお話をしたことがあるそうです。「震災から5年、あっという間だった」「このままあっという間に月日が経ってしまうのではなくて、少しでも何かしたいと思っていたときにこのツアーを知って参加をして、ずっと通っている。」というその方は、「まだまだ傷はある。でも、こうやってお話をすることで元気が出る。今日は話せてとても良い思い出が出来ました。」とおっしゃってくださいました。

●「何か少しでも力になりたい」〜東京の方の声
カフェスロー店頭でまけるまいツアーのことを知り、1日目は参加できないものの、2日目のみ日帰り、半日!を参加するために、東京から駆け付けた方とお話をする機会もありました。
「震災後、何かしたいと思いながらなかなかできてなくて。募金をすることもあったけど、お金を入れてその後はどうなっているのか自分で確かめたいと思っていたし、お金を入れるだけではもどかしさを感じていた。実際に自分が行くことが大切だと思っていたから、今回実際に来られてよかった。」と想いを話してくださいました。


●「おかげさま、おたがいさま」〜つくり手・高橋保廣さんと広一さんの声
家族でお米を中心に農業を営む高橋保廣さんご一家。息子さん・高橋広一さんとも夕食の際にお話をする機会がありました。さわのはなを食べると湧き上がる元気についてとお伝えしたところ、「僕はカフェスローに行くと元気がもらえる。本当に有り難い場所です」と言ってくださいました。そして、「おたがいさま、おかげさまですね!」とおっしゃっていました。

 

また、広一さんからはお話の中で印象深かったのが、新庄の仲間と農業を盛り上げていく「明倫堂プロジェクト」の活動について。同週末には親子で体験できる田植えイベントも大盛況の中開催されていました。
 

 

「おかげさま、おたがいさまというところを大切にしていきたい。食べてくれる人がいるからがんばれるんだ。」とは、山の田んぼで伺った保廣さんの言葉。

「私たちがさわのはなを食べることを選ぶことが、この風景を守ることにも繋がる」、まさにそれを実感した時間でした。


 

おわりに

 

以前、働き始めて間もない頃、年末のご挨拶回りで状況されていた保廣さんを囲んで、カフェスローでお話を伺ったことがありました。保廣さんの言葉や表情、握手をした手のぬくもりと力強さから、熱い想いを受け取りました。その時に湧き上がった多くの人に愛されるさわのはなの作り手の皆さんにいつか会いに新庄を訪れてみたいという思いが、今回現実のものとなりました。

今回多くの参加者の方と交流し、想いにダイレクトに触れたこの2日間は、“まけるまい“に込められた、託された多くの方の想いを実感を持って捉える出来事となりました。新庄を訪問前に知識としてあったことが、今回の滞在によってそれぞれが手触りと温度を持ち、立体的になり始めた気がします。

田植えをしている時にお話をした仙台のから、「出会えてよかった。今日は一生の思い出になったよ。」という言葉をかけてもらったことが忘れられません。
震災後感じた、役に立ちたい思いが募る一方でなかなか行動に結びつかない自分の無力さ、もどかしさ。自分と近い場所に住んでいる方とも同じ想いを共有することで、東京でできることもまだまだあるかもしれない、と改めて感じています。
まけるまいプロジェクトの、ただ田植えをするだけではなく、異なる地域で暮らす人びとが共に汗を流し、ごはんを食べて、話す。時間を一緒に過ごす中でのコミュニケーションから生まれる理解、共感に、大きな意味を感じました。


ツアーが終わり、また日常が始まりました。新庄に訪問した後、「さわのはな」のあるいつもの風景が、少し違って見えているような気がします。今回のツアーで受け取った高橋さん一家をはじめとする生産者の方々の熱い想い、参加者の方々が語って下さった貴重なお話に込められた想い、自分自身が受け取ったこと。
さわのはなの美味しさと共に、この報告始め、カフェにいらっしゃるお客様にもお渡ししていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

新井 彩未

 

・ネットワーク農縁 

・明倫堂プロジェクト FBページ

・新庄市商工観光課「いいにゃ!しんじょう」

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「まけるまい」とは
東日本大震災を境に自らの農地で農業が営めなくなってしまった農家さんは数多くいて、山形在来種さわのはなの作り手・ネットワーク農縁の高橋廣さんを中心に、山形新庄の有志で宮城県仙台地区へのボランティアを精力的に行っていらっしゃいました。 その中で 「田植えがしたい!」という、被災された農家さんの一言に応え、山形県新庄の地で「さわのはな」を栽培する高橋保廣さんの田んぼで田植えを実施。そこで収穫できたお米を「まけるまい」と名付けました。「まけるまい」は「震災にまけないぞ!」という想いが込められています。まいと米(まい)がかけられていたりもするこの素敵なネーミングは新庄のお母さんたちのアイディアだそうです! 
このプロジェクトは、2011年から始まり今年で6回目。さわのはなの作り手のみなさん、被災地である宮城県仙台市からの参加の方々、それ以外の地域からの参加の方々が一緒になって田植えをし、交流を楽しむツアーとして開催されています。私たちも定期的に参加させていただいています。

「さわのはな」とは
さわのはなは、山形県内で誕生した在来種のお米で、粒が小さめでかわいらしい色味で、白くないため市場には出回らず元々は農家さんたちが自分たちのためにつくってきたもの。在来種ということで、土地の気候風土にどのように適していくか、しっかりとDNAに組み込まれています。農薬もいらず、冷害などにも強いと言われています。
もちもちと噛めば噛むほど甘いその味に、魅了されたファンは数知れず!今では都内各所のオーガニックカフェやレストランなどでも定番の食材となっており、カフェスローでも、2001年のオープン当時から15年間、共に歩んできたお米です。

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GLAUBELL/グラウベル訪問記 2016年5月



始めまして、こんにちは!カフェスローホールスタッフの新井です。カフェスローで働き始めて、約5ヵ月が経とうとしています。

春の足音がきこえはじめた3月の定休日の日に、カフェスローがお店で出しているコーヒー豆を焙煎してくださっている“GLAUBELL/グラウベル”の狩野知代さんの元を訪ねました。

カフェスローでは休日を利用して、農家さんをはじめ、つくり手のみなさんなど、つながりのある方々のもとを訪ねています。今回は、カフェスロースタッフ11人と、西国分寺駅近くに店舗を構える、コミュニティカフェの草分け的存在であるクルミドコーヒーのスタッフ2人、計13人でおじゃましました。今回の訪問は私・新井にとっては初めての試みとなりました。


―GLAUBELL/グラウベル

まずは、今回伺ったグラウベルさんについてご紹介。
2005年10月、狩野知代さんによって、ロースター(=焙煎工場)として世田谷に誕生(それ以前は、2002年~下北沢と横浜でカフェを営業していらっしゃったそう)。
豆は、スペシャルティコーヒーという、コーヒーを買い付ける人や生産者が「美味しい」と判断した高品質のコーヒー豆を中心に扱っています。そして、できるだけ無農薬・非化学肥料で栽培されたものをお届けしています。コーヒーは農作物で木の果実である、ということから、その素晴らしい風味と香りと甘さを味わって頂けるような焙煎を心掛けており、ぺーパードリップやプレス等で淹れて、美味しく何杯でも飲めるようなコーヒーを目指して焙煎をしているそうです。

また、狩野さんがコーヒーの焙煎や作業を行っているのは、なんと全てご自宅のお部屋。お宅は住宅街の中にありました。今回は、狩野さんが焙煎を行っているお部屋も実際に見学させていただきました。




 
―「豆も一期一会」

狩野さんは2月に、コーヒーの生産地を訪ね、コスタリカに行ってきたばかり。農園や育てている方、一緒に旅をされた方などなど、豆がここまで来るまでの興味深いお話を伺いました。
さらに当日は、コスタリカ・サンタロッサ1900(1900は農園の標高の高さ!)、ラ・カサ、ディカフェの3種類の豆のコーヒーを淹れてくださいました。
「豆に対する1つ1つのことが、味に影響していると思う」という考えから、ベストな状態で豆と向き合えるご自身のコンディションの維持や、焙煎前の豆を選別するピッキングから始まるひとつひとつの作業に気を配っていらっしゃいました。
また、最近はご自身がオペラを聴いてとても心地よく感じられた経験から、焙煎時に、豆にも聴かせるつもりでオペラをかけていらっしゃるというお話もありました!



―「コーヒーと息をするように」

狩野さんはコーヒーを淹れながら、ご自身が大切にしていることやコーヒーとの向き合い方についてお話をしてくださいました。
特に印象的だったのは、「コーヒーとコミットメント」するというお話。

例えば、香り(アロマ)。豆、挽きたて、蒸らし、後味、段階ごとの小さなの香りの変化を綿密に確認されているそうです。
また、コーヒーの美味しさを決める“蒸らす”過程についても、狩野さんの言葉をお借りして説明すれば「コーヒーの方から蒸らしの完了を教えてくれる」タイミングがある、と。「コーヒーと一緒に息をするように」淹れることが大切ということ。
狩野さんがコーヒーにお湯を注ぐと、むくむく〜っと豆が膨らんで、まるで生命が吹き込まれたようでした。コーヒーは画一的な物ではなく、淹れる人の腕や想いによって形が変化する、まさに生きているものなのだなと感じる瞬間でした。

「コミットメント」は幅広い意味を含む言葉ですがここでは「深い関わり」という解釈がしっくりくるように思いました。





淹れてくださったコーヒー。私はまだ勉強中の身であり、自分の言葉を使って具体的に表現したり、感想を述べたりということは、難しくてなかなかできません。しかし、その日頂いたコーヒーは、これまで飲んできた中でも格別に美味しく感じました。それは、私が今回の訪問を通して、コーヒーを焙煎している方自身にお話を伺い、その想いに触れ、豆に対する向き合い方をしったからこそ、その美味しさを感じることが出来たのだと思いました。まさに、コーヒーと自分が繋がったと感じた瞬間でした。
「豆も一期一会」
狩野さんのこの言葉は、豆に対する愛と誠意が込められているのだと思います。




ー訪問を経て

終始明るく、ポジティブなエネルギーに満ちた空気感で、大人数の私たちを迎えて下さった狩野さん。
私たちがこうして訪問することについて、「コーヒー豆は送り出したらそれで終わりだけど、その豆を淹れる人によってコーヒーの味は変わる。色んなバトンを渡すのは大変なこと。みなさんは来てくれると嬉しい。」と話してくださいました。

私は、今までコーヒーに接することはあっても、その豆がどのような方の手に触れて、自分のもとに届くのかということについて意識したことは少なかったように感じました。海外で生産されているものという認識であったため、野菜などの農産物と比較すると、身近に感じることは少なかったのかなと思います。しかし、こうしてお豆を手焙煎している方を訪ね、お話を伺うことによって、顔が見え、自分と豆の距離が近くなったような感覚を抱きました。

カフェスローでは、日々、コーヒーを注文してくださるお客様が多くいます。そのようなお客様へ、私が今回の訪問で学んだことや、新たな発見、楽しさを届けていきたいなと思います。



・GLAUBELL webサイト こちら

text by 新井彩未

 

幻の米「さわのはな」×まけるまい 田植え&交流ツアー2016!





山形新庄の在来種米「さわのはな」
もちもちで、甘くて、噛めば噛むほど味が出るお米。
カフェスロー始まって以来15年間、人気のお米です。

さわのはなは、2011年311の翌年、2012年より被災地となった場所への支援つながりプロジェクト「まけるまい」としても田植えされてきました。2016年の今年も、さわのはなの作り手の皆さん、被災地からの参加の方々と一緒に田植え交流ツアーが開催されます。

気持ちいい風、やわらなか土、おいしいごはん、人々の笑顔。守りたいもの。後世につないでいきたいもの。そんなものがここにはあります。

ネットワーク農縁の「さわのはな」生産者農家の皆さん、そして「まけるまい」としてさわのはなを植える被災者の皆さん。
つながることでできること、叶うことが、きっとたくさんあります。
自然と人と、 食と暮らしと つながる旅へ出掛けませんか。

旬のおいしい新庄ならではのごはんも味わえる機会も!
■日 程:2016年6月11(土) 〜 12(日)
■宿泊先:山屋セミナーハウス(新庄市金沢3036−2)
■旅 程※旅程は変更になる場合があります。
【1 日目】・・・マイクロバス1 台
9:30 仙台市若林区出発
11:30 新庄到着 
11:30 宮城県内以外からの参加者集合
12:00 昼食
14:00 まける米田植え体験
18:00 夕食交流会
【2 日目】・・・大型バス1 台
9:30 山菜収穫体験
12:00 エコロジーガーデンで昼食
13:30 エコロジーガーデン出発
14:00 もがみ物産館出発
16:30 仙台到着・解散

■参加費:6,000円(1日目昼・夕食、入浴、2日目、朝・昼食、山菜採り、現地の保険代)
■定 員:宮城県内からの参加25人/ それ以外からの参加:15人
■お問合せ:ネットワーク農縁・高橋090-1060-1392

■申込先:
事務局・新庄市商工観光課クールジャパン新庄推進室  
電話:0233-22-2111 /メール:syoukou@city.shinjo.yamagata.jp
■申込締切:2016年5月30日(月)まで

■主催:ネットワーク農縁 ■共催:新庄市グリーンツーリズム推進協議会
■企画:(有)トランスオーシャンツーリスト
■事務局:新庄市商工観光課クールジャパン新庄推進室TEL0233−22−2111

[ご参考:東京 ←→ 新庄の交通]
※あくまでも参考です。詳細はお調べ頂きますよう、宜しくお願い致します。
■新幹線:片道13,000円前後
行き:6/11(土) つばさ123号 東京 7:12発 → 新庄10:54着
帰り:6/12(日) つばさ150号 新庄15:17発 → 東京18:48着

■夜行バス:片道7.540円程度
・行き:6/10(金)
浜松町(22:30発)→東京(22:50発)→上野(23:05発)→浅草(23:15発)→山交ビル(4:40着)→寒河江営業所(5:05着)→ 天童車庫(5:20着)→さくらんぼ東根駅(5:30着)→村山駅(5:45着)→尾花沢待合所(6:05着)→舟形十字路(6:20着)→ 新庄駅(6:40着)
・帰り:6/12(日)
新庄駅(21:40発)→舟形十字路(21:55発)→尾花沢待合所(22:15発)→村山駅(22:35発)→さくらんぼ東根駅(22:45発)→ 天童車庫(23:00発)→寒河江営業所(23:15発)→山交ビル(23:50発)→浅草(5:40着)→上野(5:50着)→東京(6:05着)→ 浜松町(6:20着)

■インフォメーション
● さわのはな
粒が小さめでかわいらしい色味の米。
白くないため市場には出回らず元々は農家さんたちが自分たちのためにつくってきたお米。
「さわのはな」は在来種。土地の気候風土にどのように適していくか、しっかりとDNAに組み込まれています。農薬もいらず、冷害などにも強いと言われます。
もちもちで噛めば噛むほど甘いその味に魅了されたファンは数知れず!
都内各所のオーガニックカフェでも定番のメニューとなっています。

●「まけるまい」とは?
2011年3月11日以降、山形新庄の農家さんたち始め有志で宮城県仙台地区へのボランティアを行ってきました。
昨年、被災された農家さんたちの「田植えがしたい」という一言に応え、山形新庄の高橋保廣さんの空いている田んぼを貸し、田植えを実施。そこで収穫できたお米を「まけるまい」と名付けました。
収益金は、1/3を被災者の皆さんへ、1/3を災害ボランティアの資金へ、1/3を地方での「被災者の話を語り継ぐ」会開催の資金とされています。

● 新庄水田トラスト運動
「さわのはな」を始めとする、種や種が育つ風土を守りたいと強く願う消費者と農家が結びついて展開される運動です。
高度成長期時代の流れとともに、人々の米離れや安価なものが求められ、ついには遺伝子組み替え問題が浮上。農村の若者もどんどん都市へ流れるようになりました。
厳しい状況の中、試行錯誤を重ねながら、転換点を持つために、希望の光として復活したのが「さわのはな」です。そして、農家と都市の人たちのネットワークづくりを呼びかけるため、1995年に「ネットワーク農縁」が結成され、「新庄水田トラスト運動」が開始されました。

果樹園木楽のりんご畑 訪問記

11月、ある雨上がりの日に、りんご農家の果樹園木楽さんを訪ねました!


山形県・朝日町はりんごの名産地。最盛期の今は、どこの畑も見渡すかぎり真っ赤なりんご!



訪れた日は、サンふじの収穫間近の時期。樹上で完熟するまであと少し。



もう充分に甘酸っぱくておいしいのですが、仕上げはこれから。
実のまわりで紅葉した葉を丁寧に取り除いてゆきます。
こうすることで実に満遍なく日光があたり、赤く色づき蜜も多くなるそうです。

もちろん実をくるくる回して角度を変えてあげることも大事。
ひとつひとつ、丁寧に愛情を込めて手入れを行います。



「葉取らず」といって、あえて葉をとらない栽培方法もありますが、古田さんは逆。同じように安全安心なおいしいりんごを追求していてもアプローチは様々です。



園主の古田晋さん。元々は林業が専門でしたが、木が好きで、そしてりんごが大好きで、一大転身。大学時代を過ごした山形にて新規就農。修行期間を経て、ここ朝日町で独立を果たしました。



結婚したばかりの奥様・雅子さんと。雅子さん、実は「週末農風」のメンバーとして「たねと食のおいしい祭」などのイベント企画に携わっている、カフェスローの心強い仲間でもあります。



ふたりの暮らす家は10部屋もある大きな古民家で、由緒あるお寺の門前。りんご畑から車で3分ほど、山を下ったところにあります。見晴らしが良く、とても心地良いところでした。

結婚して二人になって、情報発信、販路拡大に力を入れている果樹園木楽。カフェスローでは店頭販売のほか、ドリンク・デザートメニューでも使用していますが、もし気に入ったら通販でも購入可能です。



ところで実は、果樹園木楽を訪問したこの日は、晋さん・雅子さんの結婚パーティーでした! 趣味は手仕事、ひょうたんランプ作りが上手な晋さん。おみやげにも粋な仕掛けが隠れていました。



ご結婚おめでとうございます!
ふたりで歩む、果樹園木楽の長い長い物語が幕をあけました。
カフェスローも一緒に寄り添って、歩いていきますね。

■果樹園木楽 ネットショップ 
■Facebookページ 
■木楽りんごを使った季節のドリンク(期間限定)
■木楽りんごを使った季節のデザート(期間限定)


喜界島(きかいじま) 杉俣紘二朗さんの創る黒糖



「喜界島・きかいじま」の、美味しい黒糖とご縁頂きました。

奄美の北東に位置するその島から、日本で初めてと言われる特別栽培で黒糖を育てていらっしゃる、杉俣紘二朗さんが訪ねて来てくださいました。(杉俣さんは喜界島の美しさ、人々の温かさに惚れ込み、東京足立区からIターンで移住!)


写真:杉俣紘二朗さん

ご紹介頂いたのは、いつもカフェスローのことを気にかけて下さる、日本に、地場の食材とつながりなおし活かしていくスローフードの仕掛け人でありジャーナリストでもある島村菜津さん。いつもありがとうございます。

私たちもほとんど初めて聞いた喜界島。
伺ったとてもお話をちょっとご紹介します。



喜界島〜

喜界島は、奄美大島の北東に位置し、住所としては鹿児島に帰属。



サンゴ礁が隆起して12万年前に出来た若い島で、サンゴ礁研究の聖地!(大学の研究所も設立されているとか)人口は7,300人。人口と、若者の比率も減少傾向にあるそうです。
土壌は、水はけがよくアルカリ質でサトウキビ栽培に向いているそうです。

島の伝統料理や食文化も色濃く残るそうで、世界や日本中を食文化の視点から訪問されている菜津さんから伺うには、その水準はかなりの高さだとか。
農の文化では、在来種も多く残っているそう。


作り手・杉俣紘二朗(すぎまたこうじろう)さん〜

笑顔の柔らかい杉俣さんは、なんと東京足立区からのIターンで島に移住。
2006年、島の美しい環境や島民の優しさ、そしてできたての黒糖の美味しさに惚れ込み、様々なアルバイトをしながら島に通い、さとうきび栽培を手伝い、島の黒糖作りの名人・岡田忠二さんの元に通ったそう。


写真:杉俣紘二朗さん

移住後は、岡田さんの後継者として、黒糖の生産製造、加工販売、出荷を手掛け始め、現在は、4種のさとうきびを栽培。お子さんもお二人いるお父さんです。
参考映像:こちら
 



「オーガニックアイランド喜界島」

杉俣さんの黒糖栽培と共に興味深かった活動が、自然と文化、人々が織りなす美しい喜界島を、人、自然がまあるく未来につながるオーガニックアイランドとして盛り立てていこうと、杉俣さんが仲間とNPOを立ち上げスタートさせた「NPO法人オーガニックアイランド喜界島」。(2012年)

現在のメンバーは10名ほどで、島民に広く共有され島全体のものとしていくためには、長い道のりではあるが、少しずつ自分たちにできる事に取り組んでいるそうです。
有機を目指すパイナップルとトマト栽培をされている方、自社有機サトウキビ畑の原料で有機焼酎製造を目指す方、メンバーは志の高い方ばかり。多くの人が集まって、イベントができる蔵も建てられたとか。

ディスカバリー・ジャパンや雑誌「九州の食卓」などで、媒体に黒糖とセットでの露出も増え、島の顔になりつつある杉俣さん。

「喜界島は隆起サンゴ礁の島ゆえに、雨水を通して地上の営みのすべてが地下水に浸透する。畑の作物をどんな方法で栽培するか、それは島の地下水の環境や水質にも影響し、子どもたちや島の未来にもつながる大切なこと。今は自分で佐芝居したサトウキビが8〜9割、あとは友人に無農薬で契約栽培してもらったものを製糖しています。大量生産はできませんが、少ないロットならば良いものが提供できる。契約栽培の割合を徐々に増やしていけたら、島のなかで農薬や化学肥料を使う割合も減らせるかなと。できることから少しずつ取り組んでいきます」(「季刊 日本で最も美しい村(2015年6月18日発行」より)


写真:杉俣紘二朗さん

そんな物語のある黒糖を使って、スコーンを焼いたりドリンクを作ったりしています。
マーケットでは販売もしています。試食もできますので是非お試しください。上品な甘さ、やさしい口どけの黒糖は、ちょっと和三盆を思わせます◎


いつか訪れたい!喜界島!!!

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・日本で最も美しい村
・オーガニックアイランド喜界島
・カフェスローデザート「喜界島の黒糖とココナッツスコーン」





南米エクアドル・インタグ地方紹介映像



南米エクアドル、インタグの森、そこで暮らす人々のオルタナティブな発展への取り組みを紹介した映像(4分)が出来上がりました。母であり、環境活動家であり、シンガーでもある、ナマケモノ倶楽部の仲間アンニャ・ライトの歌にのせて。

インタグのことは、ここ最近はいつも「鉱山開発」という脅威についてお伝えすることばかりのようで、実際現状は非常に厳しいですが、彼らのすごさ、そして魅力はなんと言っても、破壊的開発に代わる暮らしをつくってきたこと、その選択です。
インタグのポジティブな面、「答えを生きる」人々の取り組みを、是非見ていただきたいです。

映像終盤のインタビュー、「私たちは自然の一部で、私たち自身が自然である」と言い切る17歳の青年の迷いのない言葉が響きます。彼は昨年10ヶ月に及び不当逮捕されたハビエル・ラミレスさんの息子さんで、映像は釈放前に撮影されたものです。

Por Vida,Yes to Life.




<以上 環境文化NGOナマクラ事務局より転載>


 

山崎伸康さん:トーク&朗読「つたえる つたわる どーんとやさい」


カフェスローを会場に、1年に一度、「たねと食のおいしい祭」という、種の多様性をお祝いするお祭りを親愛なる方々と開催しています。

2014年の開催の前に、そのプロモーションも兼ね、茨城県那珂市の新進気鋭の種採り農家さん、ポコ・ア・ポコ農園の紹介映像。ご覧になったことのある方もいらっしゃるかもしれません。

今回のイベントのトークゲスト、山崎伸康さんはその映像を撮って下さった方です。


(短編と長編があり、こちらは短編)

映像を見せていただいたそのとき、私たちはまだポコ・ア・ポコ農園さん訪問前、ということ以上にお野菜含めよく知る前でした。

短編はほんの入り口的な内容ですが、ポコ・ア・ポコ農園の空気、農園主の和知さんのお人柄、種の多様性がぎゅっと詰まっていて、とてもわくわくしたことをよく覚えています。また、長編は内容深く、よりポコ・ア・ポコ農園のことをわかりやすく知ることができます。

普段はフリーランスのカメラマンをされていらっしゃる山崎さん。お話しているときは、短い言葉を、丁寧に選び、紡ぐ姿が印象的です。映像は心が強く動かされるものにあったときに撮られるとのことでした。
山崎さんのいつもの食卓にも、warmerwarmerさんから届くお野菜や種採り野菜が登場するとか。

そんな山崎さんの「伝える」とは。また今回は先日訪問された農家さん(北山農園さん)の写真も交えながらお話いただく予定です!
どうぞお楽しみに。

●トーク&朗読イベント
『 つたえる つたわる どーんとやさい!』 

2015.7.25土18:00OPEN18:30START
トークゲスト:いわさゆうこ(絵本作家) 高橋晃美(warmerwarmer)
山崎伸康(フリーカメラマン)
詳細→こちら

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『トークゲスト・旅する八百屋warmerwarmerさんのこと』こちら

『トークゲスト・山崎伸康さんのこと』こちら

『どーんとやさい!& 絵本作家・いわさゆうこさんとの出会い』こちら


『 どーんとやさい - いわさゆうこ 絵本原画展 』2015.7.22.- 26.
詳細→こちら

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旅する八百屋warmerwarmerさん:トーク&朗読「つたえる つたわる どーんとやさい」


古くから私たちの風土とともにあり、古くから種が継がれてきている在来種固定種の野菜。現在は、代々なんとか継いでいこうとする志高い農家さんのほか、おばあちゃんが畑の片隅で種を絶やさないようにするためにだけ作り続けていたり、またある場所では、高校生がその種を守り継ぐことに取り組んだり、全国でその動きは広がりつつもありますが、全体のマーケットの中で見るとその数は決して多くはもちろんありません。



そんな古くから繋がれる種”古来種”のお野菜を届けて下さるのがwarmerwarmerさん。
野菜とともに運ばれてくるのは、作り手の皆さんと、風土との繋がり。奥深いやわらかな豊かさを感じさせてくれます。
(warmerwarmerさんから届けて頂くお野菜はカフェスローでは人気のつづくたねのやさいプレートに毎日登場。)


現在の種事情についてちょっと書けば、今、スーパーに並んでいる野菜のほとんどはF1種と言われる、いわば1回きりしか使えない種から生まれる野菜です。それはそれで画期的な開発でありますが、その賛否について論じる以上に、大事なことがあります。


『 本来の野菜は、人と同じように、ひとつひとつの野菜に個性があります。
 育った環境や風土によってそれぞれの味、形、色を形成し、すべて均一には育たないのが、本来の 野菜の姿です。』(warmerwarmer webサイト ”ワタシタチ”より)

そう、より早くより大きくよりたくさんが求められるマーケットの前に、野菜の個性とそれを支える風土の豊かさ(厳しさも含め)、そして生産者さんたちの本当の想いや大事にしたいことなどはなかなか追いついていけない現実が日本の農業にはあると、農家さんからよくお話を伺うことがあります。


『ですから、生産者の方々には、規格が揃う「F1種」の農産物ではなく、
昔から受け継がれてきた自家採種、固定種での農産物を育ててほしいと願っています。

生産者たちがその農法に取り組むためには、消費者の私たちが「食」と「種」への意識を深め、
その有機農業生産者の生活を支えなければなりません。
その結果、次の時代を担う子供達に「種」を繋ぐことができるのです。』
(warmerwarmer webサイト ”ワタシタチ”より)



warmerwarmerさんの”消費者の私たちが「食」と「種」への意識を深める”ための表現方法。
毎週頂くお野菜、発信し紡がれている言葉や写真、主催されているイベントやワークショップなどなど、この多彩な表現方法によって、私たちはたくさんのことを教えて頂き、種と野菜、その考え方、作り手の皆さんについて、そして私たち自身のスタンスについて…考える機会を頂いてきました。



毎週お野菜と届くお野菜セットについて説明。以前、対面販売を大事にしたいとおっしゃっていた一也さんの言葉が思い出されるように、まるで語りかけてくるような言葉に北菓りしながら、気づくと野菜と改めて向き合ってる自分がいます。


ワタリウム美術館とのコラボ。”オン・サンデーズ特別企画”。毎週土/日に、古来種の販売と実際に育ててみれる種や土の販売、都市菜園のための道具などを販売。
こちら




そして!


東急吉祥寺店とのコラボレーション。来月8月1日(土)、2(日)に行われます。
古来種野菜の販売はもちろん、言葉だったり、写真だったり、手を動かしてみたりだったり。多彩なゲストによる空間と場が予定されており、小さな人たちからお年寄りまで楽しめるマーケットです。
○「Yes,Family!」 こちら


言葉や写真、一つひとつの表現が八百屋さんとしてはとても斬新。と、同時にそれらは受け取り手の日常の中にもあるものだからでしょうか、ストンと心に入ってくる気がします。warmerwarmerさんの描く暮らしの輪っかと、受け取り手の暮らしの輪っかの、心地よく重なる部分。

25日のイベントには、そんなwarmerwarmerさんのことば、写真、などを紡いでいる、高橋晃美さんをお迎えして、お話を伺います。


私たちは、種、野菜との、大事な出会い直しの機会を、日々、warmerwarmerさんの「伝える」から、頂いているような気がします。
そんな機会を、皆さんにも感じていただきたいなと思っています。

●トーク&朗読イベント
『 つたえる つたわる どーんとやさい!』 

2015.7.25土18:00OPEN18:30START
トークゲスト:いわさゆうこ(絵本作家) 高橋晃美(warmerwarmer)
山崎伸康(フリーカメラマン)
詳細→こちら

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『 どーんとやさい - いわさゆうこ 絵本原画展 』
2015.7.22.- 26.
詳細→こちら

『 どーんとやさい!& 絵本作家・いわさゆうこさんとの出会い 』
こちら

『トークゲスト・旅する八百屋warmerwarmerさんのこと』こちら

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『どーんとやさい!& 絵本作家・いわさゆうこさんとの出会い』こちら

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どーんとやさい!& 絵本作家・いわさゆうこさんとの出会い: トーク&朗読「つたえる つたわる どーんとやさい」

 

「どーんとやさい」

今回は、いわさゆうこさんの絵本原画展と、トーク&朗読イベント「つたえる つたわる どーんとやさい!」を開催することになった経緯を、綴りたいと思います。

遡ること一年、、いや、二年ほど前。
吉祥寺で、その土地と人で、代々継がれてきた古来種の野菜を伝える草分け的イベント「種市」が開催され、出店を終えた帰り道のことでした。




たくさんの刺激を受け、心もからだも心地よい疲労感の中、なんだかすぐ家に帰る気持ちにならなかった私たちは、カフェスローの目の前の古本屋へ寄り道をしました。


深夜の古本屋。こんなに近所なのに、なかなか足を踏み入れたことのない店内。
絵本のコーナーでふと手に取った本がまさに、”奇跡の出会い”でした。

「どっかんだいこん」


児童書の絵本に描かれている、野菜の描写がとても美しく。
細部まで丁寧に描かれたその写実的な絵に、釘付けになりました。



私たちがカフェという現場を通じて、普段目にしている様々な野菜が秘めるストーリーが、古本屋の本棚にひっそりと眠っていました。




作者は、いわさゆうこさん。調べてみると、なんと都内のギャラリーで絵画展を開催予定。
こちらの展示会にも足を運んでみました。


実物で見る原画は、更に細かく、色彩豊かで美しかったです。
野菜と丁寧に向き合ってこその絵であることは、誰にでも解る、そして私たちだからこそ更に共感をするものでした。(22水からの原画展、皆さま、どうぞお楽しみに!)


そして実際にお会いした、いわさゆうこさん。
エネルギッシュです。華奢で小柄でいらっしゃるのですが、ちゃきちゃきっとしたまるで江戸っ子を思わせる、清々しい方(ご本人は宮城県のお生まれ)。
野菜の繊細な描写は通われている畑から。いわささんご自身も、作品同様、土の香りを思わせる方です。
リュックにつけていらっしゃった、モロッコインゲンのキーホルダーが印象的でした。


そんな必然で偶然の出会いから、今回の原画展、トークイベントの企画が始まりました。
ひょんなところから手の平に落ちてきたような種。
実は全部つながっているんだろうなぁと、大事に蒔き水をやり、お日様にあてて、育んでいきたいと思っています。


「種市」公式webサイト - こちら
「ごんごろじゃがいも」 カフェスロー日々雑記 - こちら

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トーク&朗読イベント
『 つたえる つたわる どーんとやさい!』 

2015.7.25土18:00OPEN18:30START
トークゲスト:
いわさゆうこ(絵本作家)高橋晃美(warmerwarmer)
山崎伸康(フリーカメラマン)
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『どーんとやさい - いわさゆうこ 絵本原画展 』
2015.7.22.- 26.
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